芝大門塾2022
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特集 : 答えのない時代の人材開発を考える出典:「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会 報告書~ 人材版伊藤レポート ~ 令和2年9月 経済産業省」当記事は、芝大門塾が人材版伊藤レポートを基に引用、要約して作成しています。4DX(Digital Transformation)やカーボンニュートラルに起因する産業構造の変化や、ジョブ型雇用の推進、人口減少・社会構造の変化の中で、企業と人材を取り巻く環境は大きな転換期を迎えています。また、新型コロナウィルス感染対策を機とするリモートワークの進展や、就業面からのウェルビーイング(Well-being)の向上など、多様な働き方への関心も高まり、個人の価値観やキャリア観の変化など、誰もがこれまでとは異なる働き方を実感する社会になっています。2020年9月に経済産業省から発表された「持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会報告書~人材版伊藤レポート~」では、「持続的な企業価値の向上を実現するためには、ビジネスモデル、経営戦略と人材戦略が連動していることが不可欠である。一方、 企業や個人を取り巻く変革のスピードが増す中で、目指すべきビジネスモデルや経営戦略と、足下の人材及び人材戦略のギャップが大きくなってきている。」という経営課題が提起されています。芝大門塾は、DXの推進や変化し続ける事業戦略に対応する組織開発・人材開発に対し、お客様別の課題解決のためのコンサルティングを 通して人材活用・育成支援プログラムを提供いたします。持続的な企業価値の向上と人的資本に関する研究会 報告書~ 人材版伊藤レポート ~ 令和2年9月 経済産業省報告書のサマリー人材戦略に求められる3つの視点と5つの共通要素●人材戦略は経営戦略やビジネスモデルに応じて個社性がある一方で、①経営戦略と人材戦略の連動、②As is‐To beギャップの定量把握、③人材戦略の実行プロセスを通じた企業文化への定着、といった3つの視点から俯瞰することが可能である。●また、人材戦略については、①動的な人材ポートフォリオ、個人・組織の活性化(②知・経験のダイバーシティ&インクルージョン、③リスキル・学び直し、④従業員エンゲージメント)、⑤時間や場所にとらわれない働き方といった、5つの共通要素も存在。こうした、3つの視点(Perspectives)、5つの共通要素(Common Factors)は、3P・5Fモデルとして整理できる。●企業においては、こうした共通の要素に加え、自社の経営戦略上重要な人材アジェンダについて、経営戦略とのつながりを意識しながら、具体の戦略・アクション・KPIを考えることが有効である。特集 :人材戦略に求められる3つの視点・5つの共通要素(3P・5Fモデル) 答えのない時代の人材開発を考える~持続的な企業価値の向上と人的資本~

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